ーワゴンショップのオーナーになられたきっかけを教えてください。
長い間サラリーマンをやっていまして、新規事業立ち上げの案を出したり、立ち上げのサポートをする仕事をやっていたので、新しいお店を作ったり新しいことを考える経験があったんです。
最後に勤めていた会社を辞めたのを契機に、独立して自分の商売にチャレンジしてみようかなと思ったタイミングがうまくリンクしたというのがきっかけですね。
ーそういった仕事をされていた中で、いつか自分も独立してやってみたいという思いがあったんですか?
そうですね、ただ大きな資金を用意して大きな店を持つという考えまではなかったんです。
ワゴンショップという少資本で立ち上げることのできる商売と出会って、個人ではじめるにはちょうどいいなと思ったんです。
サラリーマン時代に色んな経験をしていたのでお店を作るということや運営していくという点では悩みませんでしたが、計画通りに売り上げがうまくいくんだろうかという不安は最後までなくなりませんでしたね。
ーそういう不安があっても踏み切られた理由ってなんですか?
色々考えたんですが、結論は机上でいくつ理由をつけても何もはじまらないなと思ったんです(笑)。
やってみないと成功するかどうかなんてわからないですし、やらずに後悔するよりはやってみようと。
あとチャレンジしてみるにはちょうどいい大きさだったというのも決め手になりましたね。
ー実際始められてどうですか?
はじめてから4年目に入りますが、おかげさまで順調ですね。
最初はもちろん1店舗から始めたんですが、今では3店舗を構えており、秋には4店舗目をオープンする予定です。
あと、ワゴンショップってお客様との距離が非常に近い商売なんですよ。通路にあるお店ですからお客様も「何があるんだろう?」と屋台気分で気軽に立ち寄ってもらえる。
その分お客様の反応をダイレクトに感じることができて面白いなと感じています。
ー反応がダイレクトな分、売り上げを上げる為やお客様への接し方として取り組まれていることはありますか?
全体的な質の向上ですね。商品の魅力もそうですし、ディスプレイやポップ一つとっても重要ですし、スタッフのお客様への接し方等、全て含めた上での質の向上を目指しくこと、これらを重点的に取り組んでいます。お客様が気軽に立ち寄ってくれる反面、催事でやっている一過性のものと見られる面もあるんですよ。ワゴンショップはきちんと魅力のある店作りをしていればテナントと変わらない売り上げを上げることができて、なんらショップと変わらない。
ー商品のデザインなんかもオーナーさんのオリジナルがあったりするんですか?
ありますね。世界でたった一つ、お客様だけのオリジナル商品を作れるんです。
特にうちなんかの場合はオーダーメイドで作るのが非常に多いので、お客様の気持ちを汲み取ってそれ以上のものを作れば、渡した時にお客様の顔が変わるんですよ。
「わあっ」と感動してくれるんです。その瞬間がやっていて一番うれしいですね。
だから商品一つ一つに対してもこだわりを持って作っています。小さな木札(彫蔵)一枚でも、心を込めて作ればお客様は喜んでくれるんですよ。
それがワゴンショップならではの醍醐味だと思っています。
ーこれからの目標や、次の出店計画はあるんですか?

僕らも自分でやっていて、例えば彫蔵のオリジナル商品やアイデアなんかもあるわけですよ。
そういったものをエス・シーさんとお互いに提供しあいながらワゴンショップの魅力を高めていきたいなと思っています。
出店に関しては、数をたくさん出したいとは思ってないんです。きちんとした形で出店していかないと、管理状態が悪くなりお客様に認めてもらえないようになるわけですから、当然売り上げも伸びていかない。売り場も整えてスタッフの教育もちゃんとできて管理できるような体制を整えてからでないと次の出店はできませんね。ひとつひとつ堅実に5店舗ないし7店舗位出店していければいいなと思っています。
少しずつ積み上げていく方が僕自身のペースにも合っていると思いますしね。
ー最後にこれから独立開業を目指される方にメッセージをお願いします。
ワゴンショップは気軽にできて基盤もありますが、努力とか熱意が必要です。
その分お客様の反応もダイレクトに分かりますし、やりがいも感じられます。
例えば、自分の仕掛けた商品がカップルに人気が出てクリスマスの時期によく売れたり、祭りの時期に木札でなければだめだといってわざわざ遠方から買いに来てくれるというのもあるんですよ。
小さなワゴンショップですが、独立開業としての魅力は充分備えているということです。
ワゴンショップも会社の一つですので、今までの色々な経験が生かせると思いますし、商売をやったことがない人にとってもスタートラインとしては非常に濃い経験ができると思います。